« 古材(kozai) in 佐賀! | メイン | TV放映 »

建築家 堀部 安嗣氏

こんんちは。 今のところ体重が63.5kg前後で安定している、岩永です。

6月の中旬頃から若干の食事制限をし、晩酌を止め、適度な運動を心がけてきた成果ですね。 特に無理はしておりません。 適度な運動といっても毎日ジョギングをするとかではなく、気がついたらちょっと身体を動かしてみるとか、若干の腕立て腹筋をするくらいで・・・。 体脂肪率も以前から比べると10%ダウンあたりで落着いています。 所詮、家庭用の体重計が示す値なのであんまり当てにはなりませんが(笑)

ちなみに、食事制限を始める前が73~75kg位でしたから、約10kg減といったところでしょうか。 ま、どんだけ食ってたんだというところですね(汗)

 

さて、今日はある雑誌での【堀部 安嗣氏】のインタビュー記事にとても共感を覚えたので、その内容についてちょっと触れてみたいと思います。

 

● 『長い年月をかけて証明されたことは侵すべきではないと。』

「建築における公理やルールの一つに、その場所の気候風土に合わせる、ということが挙げられます。 例えば、雨が多く湿度の高い日本で、木造住宅は屋根に勾配をつけて軒を出す。 悪いことは一つもありません。 風景や街並みに統一感も生まれます。 逆に陸屋根にして、軒の出をなくすと、高い確率で欠陥や無理が生じます。 街並みも崩れます。 ・・・中略・・・ フラットルーフで軒の出ていない木造住宅は、土砂降りのなか、傘も持たさずに子どもに立たせておくようなもの。 いずれは風邪をひきます。 だからやっぱり屋根を架けてあげようと思います(笑)。」

私も以前、某外装板メーカーの方に同じようなことを聞きました。 「いくら塗装の性能が良いからといって、やっぱり軒を出してもらわないと外装板の寿命は縮みます。」と、仰っておりました。 最近はよく陸屋根の家を多く見ます。 大抵の住宅には保証等々が充分に備わっていますから、心配は無いのかもしれませんが、私も堀部氏の意見には賛成ですね。 例えば都心の住宅密集地で、軒も出せないくらい狭い土地に建てる狭小住宅ならわかりますが、長崎のような田舎で、比較的土地も広く使えるような場所で無理して軒の出を無くすことはないかなと。 

軒の出があると、なんとなく落着いて見えますよね・・・。

さらに堀部氏は、「一方で、僕にも設計者としての業があります。 こうすればカッコいいかな、なんてことは考えずに建築をつくりたいと思っていますが、自分の業がポロリと顔を出してしまうこともある。 でも、その空間は居心地が悪いものになって、絶対に後悔するんです。 ・・・中略・・・ 建築は何十年、何百年と残っていくものだし、そういう責任を負っています。 設計者はそのために、建築の秩序をつくらなければならない。」と、インタビューに答えてました。

うーん、なかなか難しいもんですね。 建築って。 私なんかはまだまだ、こうすればカッコいいかな、なんてことを考えてしまいます。 しかし、堀部氏が語っているように建築とは何年も残していくもの。 一時の流行に流されるのではなく、普遍的なものを追求していかなければならないような気がします。

木造住宅における陸屋根という選択肢も、もしかしたら一過性のものかもしれません。 だとしたら、設計者はその辺を充分に見極め、住まい手、周りの風景のことを考えながら設計していかなければなりませんね・・・。

余談になりますが、ある建設会社の社長様が、どんな住宅を選んだほうがよいですか? と言う問いに、「住宅展示場などでいいなと思う家は選ばないほうが良いです。 住む家というのは日常であって、いいなと思うような家のほとんどが非日常的にデザインされている・・・。 流行のカフェやショップなどの店舗がその非日常的なもの。 これはいつか飽きが来る。 だからイマイチかなと思うくらいの日常的な家を選んだほうがよいですね。」と答えておりました。

これも一理ありますね。 私も良い家とはなにげにシンプルな家かと思います。 流行を追っかけたり、その瞬間にカッコイイと思っても何年か経てばそうでもなくるもの・・・。 こういった感覚的な判断ではなくて、しっかりと実質的な観点で、家は選んで欲しいと思います。

 

   

もう彼岸花の季節ですね・・・。

当社倉庫の裏に毎年のように咲きます。

この花が咲くと、秋の訪れを感じます。

では。

 

 

※今回のインタビュー内容は【日経アーキテクチュア2008 9-22号】から抜粋させていただきました。

コメント (1)

昨日のNIB、拝見しました!
TV映りもなかなか男前っすね~

古材の再利用は本当に共感しております。
今後の展開としてはその使い方が課題になりそうですね。
できればオブジェとしてのデザインではなく、せっかくの古材には果たしてきた機能も再現して欲しいと思います。
そういう意味ではこないだお話した解体→移築なんてのは個人的に理想ですね~!!
なにはともあれ、アンティーク万歳!!

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

 
コメント: (スタイル用のHTMLタグが使えます)